ISO14001内部監査の目的を考える
ISO14001環境マネジメントシステムの内部監査の目的はISO14001規格要求事項との適合性だけではありません。
環境マネジメントシステムが目的どおり役に立ち機能しているのか(有効性)ということを監査すると監査の方法も変わってきますので、まずは監査の目的を考えてみるところから始めてみるとよいと思います。
- 環境保全の為に新しい取り組みができないか
- 地球環境汚染の予防のために新たに取り組めることはないか
- 環境リスクを回避、低減するために何に取り組めるか
- 環境分野で機会を逃さないために出来ることはないか
- 順守評価により法令その他要求事項
- 外部コミュニケーションを開示または受け取ることにより改善できることはあるか
- 従業員及び協力者が自覚をもって取り組みがおこなわれているか
ISO14001内部監査の着眼点
全体のシステムを把握する
「木を見て森を見ず」にならないように、先ずはISO14001環境マネジメントシステムの全体像を把握しましょう。
始めから「木」を見ると「重箱の隅を突く」監査になったり、本質とは関係のない監査になったりします。
下記はISO14001:2004規格要求事項の繋がりを表した図表です。
追加・変更の環境側面を特定できているか
PDCAで考えてみる
環境マネジメントシステムはPDCAで構築される為、すべてはPDCAの観点から監査を実施することが出来ます。
「著しい環境側面」は「環境目的・目標」として設定されていることが多いため著しい環境側面のPDCAを確認する事により「環境目的・目標」をPDCAを同時に確認する事も多々あります。
運用管理では運用に必要な、役割・責任権限の割り当て、力量と自覚、内外のコミュニケーションも同時に確認しましょう。
緊急事態の対応と不適合の発生は忘れずに確認するようにしましょう。
iso14001内部監査チェックリスト
チェックリストの作成は必須ではありません。上記の図表は筆者が作成している「ISO14001:2004内部監査員養成研修テキスト」からの抜粋ですが、このテキストをチェックリスト代わりに使用して頂いている企業さんもあります。
チェックリストについて詳しくは下記をご参照ください。
ISO内部監査チェックリスト
チェックリストを使わない監査
内部監査実践セミナー